息を切らし駆け上った 海から続く長い坂
そこにあった見せ掛けだけの 何も売らない錆びた販売機

そんなことして みんなにけとばされてばかりいるから
デモボコでやけにそれがおかしかった

砂だらけのコインひとつ 気まぐれに放り込んでみる
片想いと勘違いは いくらでもくれる錆びた販売機

あの子からしか欲しくなかったことは なにひとつ
でてこない やけにそれがおかしかった
ほしいものは何もまだ手にいてれないけれど
なくしたものも何もない そんなことに気づいたら
on share の風が吹いて 体がフワリ舞い上がり
なんでも出来そうで 空に僕は融けてった
風がやんで舞い降りたら あの子しか居ない場所に居た
僕のためじゃないミルクティ残し消えてしまった錆びた販売機

これから先はお手並み拝見といわれたところで
振り返るあの子がやけにまぶしかった
ほしいものは何もまだ手にいてれないことが
何かいいことあるみたい そんなことに気づいたら
on share の風が吹いて 体がフワリ舞い上がり
なんでも出来そうで 空に僕は融けてった

on share の風が吹いて 体がフワリ舞い上がり
なんでも出来そうで 空に僕は融けてった


                             by eye-kugenuma-  2006.8


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