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海沿いの小さな駅は たった今電車がいったばかり
二人きりになったホームにポツリ 古いベンチ

自販機の中転がり落ちる 僕が買った缶コーヒーの音に
肩すくめて振り返る君 赤いスカート

少し早い夏が連れてきた 久しぶりの君の胸元にある
誰がくれたか 誰にもいえないネックレス
I wish you be by my side もう少し一緒にいたいよなんて
いいだせない僕の先回りをして もぅチョッとねって いってくれる君
じれったい二人をせかすように ガタゴトと滑り込んでくる電車
家路にいそぐ人を降ろして ドアが閉じる

海が見える側の椅子に腰掛けて 窓に映る君のことをみてる
たあいもない話の合間に さぐりあてた小さな手

好きだよっていえない僕を笑うように降りる人ばかりの駅が続く
握りなおしてはじめて気づいた 冷たい指先
I wish you be by my side もう少し一緒にいたいよなんて
いいだせない僕の先回りをして もぅチョッとねって いってくれる君
好きなだけで いっしょにいられて
明けない夜がある場所なんて ないんだよね
二人を降ろした電車がまた海にむかい走り出すの見たら
君が一番綺麗になる場所に行こうか

ながいTaxi待ちの列に 手がほどけ君が帰ってゆく
最後に一度振り向いてみせる やさしい笑顔で…


                             by eye-kugenuma-  2003.10

inamura_sta
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